“侘住居”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わびずまい85.2%
わびずまひ7.4%
わびすまい7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが今、茶の間……といってもその一室きりない栄三郎の侘住居わびずまいに、欠け摺鉢すりばちに灰を入れた火鉢をへだてて向かいあっているのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
東京に一泊して悄然として亨一は、伊豆の侘住居わびずまひに歸つた。すず子の顏を見ることさへ苦しいのであつた。すず子はほぼ事の結果を推想して居た。
計画 (旧字旧仮名) / 平出修(著)
後はこの侘住居わびすまいに、拓と雪との二人のみ。拓は見るがごとく目を煩って、何をする便たよりもないので、うら若い身で病人を達引たてひいて、兄の留守を支えている。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)