“えんばた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縁端84.2%
椽端10.5%
緩端5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土蔵脇どぞうわきの小部屋にも、後の縁端えんばたの左右の部屋にも、ここには、常に七、八名の侍が刀の鯉口こいぐちに心をとめて坐っているのだった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この隠居が椽端えんばた近く歩み出て、今や掻堀を面白半分に騒ぎ立つ家来共を制して、もうもうそれには及びませぬ、ことの仔細はわしう知っていますと云うから
お住の霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
緩端えんばた平伏へいふくしたる齋藤茂頼、齡七十に近けれども、猶ほ矍鑠くわくしやくとしてすこやかなる老武者おいむしや、右の鬢先より頬をかすめたる向疵むかふきずに、栗毛くりげ琵琶びはもゝ叩いて物語りし昔の武功忍ばれ
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)