“温湯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬるゆ45.5%
ぬるまゆ27.3%
18.2%
おんとう9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かえって口きゝ玉うにも物柔かく、御手水おちょうず温湯ぬるゆ椽側えんがわもって参り、楊枝ようじの房少しむしりて塩一小皿ひとこざらと共に塗盆ぬりぼんいだ僅計わずかばかりの事をさえ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そこからほとばしり出た温湯ぬるまゆで、次々に手を洗った三人は、無造作に犠牲者へ白布を掛けると、何んの変事もなかったように、黒いぎぬを押し分けて、揃って後房へはいって行った。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こんな平凡な光景でも、時として私の心に張りつめた堅い厚い氷の上に、一きく温湯を注ぐような効果があるように思われる。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
せんをひねると天井からシャーッと温湯おんとうたきのように降ってくるのであった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)