“温泉宿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆやど50.0%
をんせんやど25.0%
おんせんやど15.0%
ゆのやど10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吃驚びっくりさせられる事があるんです。——いつかも修善寺の温泉宿ゆやどで、あすこに廊下の橋がかりに川水を引入れたながれの瀬があるでしょう。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おどろいたのは、やまふたわかれの真中まんなかを、温泉宿をんせんやどつらぬいてながれる、かはを、何時いつへて、城趾しろあとはうたかすこしもおぼえがい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
未開みかい温泉宿おんせんやどでは、よる谷川たにがわおとこえてしずかだった。行燈あんどんしたで、ずねをして、おとこどもが、あぐらをんで、したいて将棋しょうぎをさしていた。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たゞ姿すがただけせればい。温泉宿ゆのやど二階にかいたかし。あの欄干らんかんから飛込とびこませろ、……女房にようばうかへらぬぞ、女房にようばうかへらぬぞ、とはね天井てんじやうをばさばさらせろ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)