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温泉宿
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をんせんやど
ふりがな文庫
“
温泉宿
(
をんせんやど
)” の例文
驚
(
おどろ
)
いたのは、
山
(
やま
)
が
二
(
ふた
)
わかれの
真中
(
まんなか
)
を、
温泉宿
(
をんせんやど
)
を
貫
(
つらぬ
)
いて
流
(
なが
)
れる、
其
(
そ
)
の
川
(
かは
)
を、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
に
越
(
こ
)
へて、
此
(
こ
)
の
城趾
(
しろあと
)
の
方
(
はう
)
へ
来
(
き
)
たか
少
(
すこ
)
しも
覚
(
おぼ
)
えが
無
(
な
)
い。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
温泉宿
(
をんせんやど
)
の
欄干
(
らんかん
)
に
倚
(
よ
)
つて
外
(
そと
)
を
眺
(
なが
)
めて
居
(
ゐ
)
る
人
(
ひと
)
は
皆
(
み
)
な
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
しさうな
顏付
(
かほつき
)
をして
居
(
ゐ
)
る、
軒先
(
のきさき
)
で
小供
(
こども
)
を
負
(
しよつ
)
て
居
(
ゐ
)
る
娘
(
むすめ
)
は
病人
(
びやうにん
)
のやうで
背
(
せ
)
の
小供
(
こども
)
はめそ/\と
泣
(
な
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
その
燈火
(
あかり
)
のついて
居
(
ゐ
)
るところが、
沓掛
(
くつかけ
)
の
温泉宿
(
をんせんやど
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
で、
其処
(
そこ
)
が
温泉宿
(
をんせんやど
)
だ、と
教
(
をし
)
へて、
山間
(
やまあひ
)
の
崖
(
がけ
)
を
樹
(
き
)
の
茂
(
しげ
)
つた
細
(
ほそ
)
い
路
(
みち
)
へ、……
背負
(
せを
)
つて
居
(
ゐ
)
た、
丈
(
たけ
)
の
伸
(
の
)
びた
雑木
(
ざうき
)
の
薪
(
まき
)
を、
身躰
(
からだ
)
ごと
横
(
よこ
)
にして、ざつと
入
(
はい
)
つて
行
(
ゆ
)
く。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
湯原
(
ゆがはら
)
の
温泉宿
(
をんせんやど
)
中西屋
(
なかにしや
)
の
女中
(
ぢよちゆう
)
である!
今
(
いま
)
僕
(
ぼく
)
の
斯
(
か
)
う
筆
(
ふで
)
を
執
(
と
)
つて
居
(
を
)
る
家
(
うち
)
の
女中
(
ぢよちゆう
)
である!
田舍
(
ゐなか
)
の
百姓
(
ひやくしやう
)
の
娘
(
むすめ
)
である!
小田原
(
をだはら
)
は
大都會
(
だいとくわい
)
と
心得
(
こゝろえ
)
て
居
(
ゐ
)
る
田舍娘
(
ゐなかむすめ
)
! この
娘
(
むすめ
)
を
僕
(
ぼく
)
が
知
(
し
)
つたのは
昨年
(
さくねん
)
の
夏
(
なつ
)
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
六八
沓掛
(
くつかけ
)
の
温泉宿
(
をんせんやど
)
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
むかしは
加州山中
(
かしうさんちう
)
の
温泉宿
(
をんせんやど
)
に、
住居
(
すまひ
)
の
大圍爐裡
(
おほゐろり
)
に、
灰
(
はひ
)
の
中
(
なか
)
から、
笠
(
かさ
)
のかこみ
一尺
(
いつしやく
)
ばかりの
眞黒
(
まつくろ
)
な
茸
(
きのこ
)
が
三本
(
さんぼん
)
づゝ、
續
(
つゞ
)
けて
五日
(
いつか
)
も
生
(
は
)
えた、と
言
(
い
)
ふのが、
手近
(
てぢか
)
な
三州奇談
(
さんしうきだん
)
に
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
る。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
石
(
いし
)
ばかりごろ/\した
往來
(
わうらい
)
の
淋
(
さび
)
しさ。
僅
(
わづか
)
に十
軒
(
けん
)
ばかりの
温泉宿
(
をんせんやど
)
。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其処
(
そこ
)
で、
自分
(
じぶん
)
で
引背負
(
ひつしよ
)
ふなり、
抱
(
だ
)
くなりして、
其
(
そ
)
の
彫像
(
てうざう
)
を
城趾
(
しろあと
)
の
天守
(
てんしゆ
)
に
運
(
はこ
)
ぶ。……
途中
(
とちゆう
)
の
塵
(
ちり
)
を
避
(
さ
)
けるため
蔽
(
おほひ
)
がはりに、お
浦
(
うら
)
の
着換
(
きがえ
)
を、と
思
(
おも
)
つて、
権七
(
ごんしち
)
を
温泉宿
(
をんせんやど
)
まで
取
(
と
)
りに
遣
(
や
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
雨
(
あめ
)
の
晴
(
は
)
れた
朝
(
あさ
)
である。
修善寺
(
しゆぜんじ
)
の
温泉宿
(
をんせんやど
)
、——
館
(
くわん
)
の
家族
(
かぞく
)
の
一婦人
(
いちふじん
)
と、
家内
(
かない
)
が
桂川
(
かつらがは
)
の
一本橋
(
いつぽんばし
)
向
(
むか
)
うの
花畑
(
はなばたけ
)
へ
連立
(
つれだ
)
つて、
次手
(
ついで
)
に
同家
(
どうけ
)
の
控
(
ひかへ
)
の
別莊
(
べつさう
)
——あき
屋
(
や
)
である——を
見
(
み
)
せて
貰
(
もら
)
つた、と
言
(
い
)
つて
話
(
はな
)
した。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“温泉宿”の解説
温泉宿(おんせんやど)は、温泉入浴を目的とする宿である。一般的に風呂に温泉を引いている宿泊施設を指すと認識されているが、必ずしも宿泊施設内に温泉入浴施設が併設されているとは限らない。
(出典:Wikipedia)
温
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
泉
常用漢字
小6
部首:⽔
9画
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
“温泉”で始まる語句
温泉
温泉場
温泉町
温泉嶽
温泉塲
温泉岳
温泉津
温泉壺
温泉行
温泉地