“連立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つれだ82.5%
つれだち5.0%
つれだつ5.0%
つれたち2.5%
つれだっ2.5%
れんりつ2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と投出すやうに謂ツて湯呑ゆのみを取上げ、冷めた澁茶しぶちやをグイと飮む。途端とたん稽古けいこに來る小娘こむすめが二三人連立つれだツて格子を啓けて入ツて來た。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
かゝる中へ一人の男きたりてお辰様にと手紙を渡すを見るとひとしくお辰あわただしく其男に連立つれだち一寸ちょっといでしが其まゝもどらず
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
先年横山大観、寺崎広業てらさきくわうげふ、山岡米華べいくわの諸氏が連立つれだつて支那観光に出掛けるみちすがら神戸へ立寄ると、土地ところ富豪連かねもちれんつてたかつて三人を招待せうだいした。
千萬かたじけなしと追從たら/\連立つれたちつゝ御殿場へ來りて條七方の同居どうきよとなり半年はんねんばかりも厄介やくかいに成し中條七は馬を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お辰を女房にもってから奈良へでも京へでも連立つれだって行きゃれ、おれも昔は脇差わきざしこのみをして、媼も鏡を懐中してあるいたころ、一世一代の贅沢ぜいたく義仲寺ぎちゅうじをかけて六条様参り一所いっしょにしたが
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
朝またまた時雨しぐれす。思ひがけなく東武とうぶ其角きかく来る。(中略)すぐに病床にまゐりて、皮骨ひこつ連立れんりつしたまひたる体を見まゐらせて、且愁ひ、且悦ぶ。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)