“城趾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しろあと66.7%
じょうし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おどろいたのは、やまふたわかれの真中まんなかを、温泉宿をんせんやどつらぬいてながれる、かはを、何時いつへて、城趾しろあとはうたかすこしもおぼえがい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そうかと思うとお互いの口は古い城趾しろあとにたった二つだけ取り残された門のように固くざされておりますのねえ。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
玉置の城趾じょうしの奇談というのは、一時新聞でも騒がれた大事件ですが、真相というのはまだ世の中につたわって居りません。
古城の真昼 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
私などは六年間の小学校生活中に、一度もその城趾じょうしまでは登らなかった。其処には、かんざしをさしたへびだの、両頭の蛇だのがいるといううわさがあった。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)