“手近”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てぢか80.0%
てぢ17.1%
てちか2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今わたくしの手近てぢかにある系図には、一豊の弟は織田信長おだのぶながに仕えた修理亮しゅりのすけ康豊やすとよと、武田信玄たけだしんげんに仕えた法眼ほうげん日泰にったいとの二人しか載せてない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
手近てぢかな茶店で休んだのだが、彼がだしぬけに言いだした言葉は、あなたには美しい令嬢達のお友達が数えきれないほどお有りでしょうね。
青い絨毯 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「いや、お前様まんさま手近てちかぢや、あかり掻立かきたつてもらひたい、くらいとしからぬはなしぢや、此処等ここらから一ばん野面のづらやツつけやう。」
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)