“此処等”のいろいろな読み方と例文
旧字:此處等
読み方割合
ここら50.0%
ここいら20.0%
こゝら20.0%
こゝいら10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、お前様まんさま手近てちかぢや、あかり掻立かきたつてもらひたい、くらいとしからぬはなしぢや、此処等ここらから一ばん野面のづらやツつけやう。」
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
中にはもう此処等ここいらから仮声こわいろをつかって壮佼わかものがある、浅黄あさぎ襦袢じゅばん膚脱はだぬいく女房がある、その演劇しばいの恐しさ。大江山おおえやまの段か何か知らず、とても町へは寄附よりつかれたものではない。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
成程なるほどなに仔細しさいらつしやらぬお前様めえさまは、様子やうすても、此処等こゝらひとではござらつしやらぬ。」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
やぶのあるのはもとおほきいおやしき医者様いしやさまあとでな、此処等こゝいらはこれでも一ツのむらでがした、十三ねんぜん大水おほみづとき、から一めん野良のらになりましたよ、人死ひとじにもいけえこと。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)