“膚脱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はだぬ45.5%
はだぬぎ45.5%
はだぬい9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを二碗にわんかたむけた鄰家りんか辻井つじゐさんはむか顱卷はちまき膚脱はだぬぎの元氣げんきつて、「さあ、こい、もう一度いちどゆすつてろ。」とむねたゝいた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
屋台のまがきに、藤、菖蒲あやめ牡丹ぼたんの造り花は飾ったが、その紅紫の色を奪って目立ったのは、膚脱はだぬぎより、帯の萌葱もえぎと、伊達巻の鬱金うこん縮緬ちりめんで。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中にはもう此処等ここいらから仮声こわいろをつかって壮佼わかものがある、浅黄あさぎ襦袢じゅばん膚脱はだぬいく女房がある、その演劇しばいの恐しさ。大江山おおえやまの段か何か知らず、とても町へは寄附よりつかれたものではない。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)