“膚理”の読み方と例文
読み方割合
きめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その鉄砲風呂の中から、お由の膚理きめのこまやかな、何時もねっとりと濡れている様な色艶の美しい肌が、工場中の評判になってしまった。
白蛇の死 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あの頃がなつかしくてたまらぬと言つた風に、お光は膚理きめこまかい顏に筋肉ををどらせつゝ、小池に寄り添うた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
きりりと釣り上げた眼尻の尽くるあたりに、かんすじが裏を通って額へ突き抜けているらしい上部うわべを、浅黒く膚理きめの細かい皮が包んで、外見だけは至極しごく穏やかである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)