“膚薄”の読み方と例文
読み方割合
はだうす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ったか未だつまびらかならずであるが、本望だというのに、絹糸のような春雨でも、襦袢じゅばんもなしに素袷すあわせ膚薄はだうすな、と畜生め、何でもといって貸してくれた、と番傘に柳ばしと筆ぶとに打つけたのを
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とまた差俯向さしうつむく肩を越して、按摩の手が、それも物に震えながら、はたはたとおののきながら、背中に獅噛しがんだつら附着くッつく……門附のあわせせた色は、膚薄はだうすな胸を透かして、動悸どうきが筋に映るよう、あわれ
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)