“素袷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すあわせ76.5%
すあはせ23.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羽折もなしの素袷(すあわせ)、素足に雪駄(せった)ばきで、ふところ手をしてこっちを見ていた。跟(つ)けて来たなと思いながら、安宅は黙ってあるきだした。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
表(おもて)二階を借りている伊東さんというカフェーの女給(じょきゅう)が襟垢(えりあか)と白粉(おしろい)とでべたべたになった素袷(すあわせ)の寐衣(ねまき)に羽織を引(ひっ)かけ、廊下から内を覗(のぞ)いて
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
藍微塵(あゐみぢん)の素袷(すあはせ)、十手を懷に隱して、突かけ草履、少し三枚目染みる子分のガラツ八を案内に、錢形の平次は淺草の隆興寺へ飛んで行きました。
素袷(すあはせ)さむき暁の風に送られて鉄車一路の旅、云ひがたき思を載せたるまゝに、小雨ふる仙台につきたるは五月(さつき)廿日の黄昏時(たそがれどき)なりしが、たゞフラ/\と都門を出で来し身の
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)