“寐衣”の読み方と例文
読み方割合
ねまき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部屋へ戻ッても、尚お気が確かにならず、何心なく寐衣ねまきに着代えて、力無さそうにベッたり、床の上へ坐ッたまま、身動もしない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
おもて二階を借りている伊東さんというカフェーの女給じょきゅう襟垢えりあか白粉おしろいとでべたべたになった素袷すあわせ寐衣ねまきに羽織をひっかけ、廊下から内をのぞいて
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
やがて彼は寐衣ねまきを着換えて、自分の床に入った。そうして濁りながら動いているような彼の頭を、静かな夜の支配に任せた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)