“すあわせ”の漢字の書き方と例文
語句割合
素袷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藍微塵あいみじん素袷すあわせ、十手を懐に隠して、突っかけ草履、少し三枚目染みる子分のガラッ八を案内に、銭形の平次は浅草の隆興寺へ飛んで行きました。
見ろ! 野郎は、素袷すあわせのすッとこかぶりよ。おんなは編笠を着て三味線さみせんを持った、その門附かどつけの絵のある処が、お前たちの相性だ。はじめから承知だろう。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その星あかりの下に、この頃はもう散りはじめた堤の柳が夜風に乱れなびいているのも、素袷すあわせのふたりを肌寒くさせた。
半七捕物帳:43 柳原堤の女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)