“門附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かどづけ62.5%
かどづ29.2%
かどつ4.2%
かどつけ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二年三年とたつうちに瞽女は立派な専門の門附かどづけになって「春雨」や「梅にも春」などを弾き出したがするうちいつか姿を見せなくなった。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
木之助は一軒ずつ軒づたいに門附かどづけをするようなことはやめた。自分の記憶をさぐって見て、いつも彼の胡弓をきいてくれた家だけを拾って行った。
最後の胡弓弾き (新字新仮名) / 新美南吉(著)
病気で転げ込んだ門附かどつけが、島津太郎丸の女間者、荻野八重梅だということなど、浜路にもお仙にも解る筈がない。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
見ろ! 野郎は、素袷すあわせのすッとこかぶりよ。おんなは編笠を着て三味線さみせんを持った、その門附かどつけの絵のある処が、お前たちの相性だ。はじめから承知だろう。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)