“かどづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
門附50.0%
門付50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心なき門附かどづけの女の歌。それに興を催してか竜之助も、与兵衛が心づくしで贈られた別笛べつぶえの袋を抜く、氏秀切うじひでぎり伽羅きゃら歌口うたぐち湿しめして吹く「虚鈴きょれい」の本手。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その門附かどづけの足と一緒に、向うへ寄ったり、こっちへよったり、ゆるゆる歩行あるいて来ますようです。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「芸があるんだよ、あたしにゃアね。めったに人に見せられない芸だけれど、壺を探しかたがた、その芸を売り物に、安公と二人、門付かどづけをしてみようじゃアないか」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
近頃の記録に出ているのは、すべて願人坊主がんにんぼうずに近い門付かどづ物貰ものもらいのであったが、それでもまだ彼らの唱えあるいた歌詞などの中には、比較に値する僅かずつの特徴が伝わっている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)