“壮佼”のいろいろな読み方と例文
旧字:壯佼
読み方割合
わかもの54.3%
わかいしゅ34.3%
わかいもの8.6%
あにい2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
胴中には青竹をりて曲げて環にしたるを幾処いくところにか入れて、竹の両はしには屈竟くっきょう壮佼わかものゐて、支へて、ふくらかにほろをあげをり候。
凱旋祭 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
カフェーで私にこの話をしたのは、やっぱり車屋の壮佼わかいしゅであった。彼の見た怪しい老婆と云うのは何人だれも見ていないとのことであった。
雪の夜の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
早瀬は、妹が連れて父の住居すまいへも来れば病院へも二三度来て知っているが、新聞にまで書いた、塾の(小使)と云う壮佼わかいものはどんなであろう。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どこも変らず、風呂敷包を首に引掛けた草鞋穿わらじばき親仁おやじだの、日和下駄で尻端折しりはしょり、高帽という壮佼あにいなどが、四五人境内をぶらぶらして、何を見るやら、どれも仰向いてばかり通る。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)