“わかいもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
若者42.9%
壮佼21.4%
家夫14.3%
青年14.3%
壮者7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遊女屋の二階で柔術やわらの手を出して、若者わかいもの拳骨げんこつをきめるという変り物でございますが、大夫たいふが是にいらっしゃるのを知らないからの事さ
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたしが今話の序開じょびらきをしたその飛騨の山越やまごえをやった時の、ふもとの茶屋で一緒いっしょになった富山とやまの売薬というやつあ、けたいの悪い、ねじねじしたいや壮佼わかいもので。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
掘たる雪は空地あきちの、人にさまたげなきところへ山のごとくつみ上る、これを里言りげん掘揚ほりあげといふ。大家は家夫わかいものつくしてちからたらざれば掘夫ほりてやとひ、いく十人の力をあはせて一時に掘尽ほりつくす。
私は這麽こんな性質たちですから諄々つべこべ言つて見ることも御座いますが、人の前ぢや眼許りパチクリ/\さしてゐて、カラもう現時いま青年わかいものの様ぢやありませんので。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
渡場わたしばに着くと、ちょうど乗合のりあいそろッていたので、すぐに乗込のりこんだ。船頭は未だなかッたが、ところ壮者わかいものだの、娘だの、女房かみさん達が大勢で働いて、乗合のりあい一箇ひとつずつおりをくれたと思い給え。見ると赤飯こわめしだ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)