“わかいしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
若衆66.1%
壮佼21.4%
車夫8.9%
俥夫1.8%
壮丁1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後にて店の若衆わかいしゅにきけば腹ちがひの妹とやら言はれて何ともつかず此方こちらが気まりわるくなり、更に近処の烟草屋で内々にきいて見れば
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
金太きんたと云う釣好つりずき壮佼わかいしゅがあった。金太はおいてけ堀に鮒が多いと聞いたので釣りにった。両国橋りょうごくばしを渡ったところで、知りあいの老人にった。
おいてけ堀 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
玄関に居た頃から馴染の車屋で、見ると障子を横にしてまばゆい日当りを遮った帳場から、ぬい、と顔を出したのは、酒井へお出入りのその車夫わかいしゅ
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
芝居ずきな方で、酔っぱらった遊びがえりの真夜中に、あなた、やっぱり芝居ずきの俥夫くるまやと話がはずむと、壱岐殿坂の真中まんなかあたりで、俥夫わかいしゅは吹消した提灯かんばんを、鼠に踏まえて、真鍮しんちゅう煙管きせるを鉄扇で
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「どうしても、粒ヨリな人間七、八人の結束はる。お宅の雇人や壮丁わかいしゅなど、何十人いても、役には立たん」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)