“俥夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃふ60.9%
くるまや26.1%
しやふ8.7%
わかいしゅ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鳴海なるみはもう名物の絞りを売っている店は一二軒しかない。並んでいる邸宅風の家々はむかし鳴海絞りを売って儲けた家だと俥夫しゃふが言った。
東海道五十三次 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
日が暮れておそく帰ると、牛込の料理屋から、俥夫くるまやが持ってけつけたという、先生の手紙があって、「弦光座にあり、待つ」とおっしゃる。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その代り私の家の客が俥を雇ひたいと云ふ場合には構内以外の俥夫しやふを呼ぶやうにしたこともあつた。さうした事からます/\構内俥夫等と私の家とは面白くなくなつた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
芝居ずきな方で、酔っぱらった遊びがえりの真夜中に、あなた、やっぱり芝居ずきの俥夫くるまやと話がはずむと、壱岐殿坂の真中まんなかあたりで、俥夫わかいしゅは吹消した提灯かんばんを、鼠に踏まえて、真鍮しんちゅう煙管きせるを鉄扇で
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)