“しやふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
車夫91.3%
俥夫8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまあがりの晩に車に乗つて、京都の町を通つたら、しばらくして車夫しやふが、どこへつけますとか、どこへつけやはりますとか、何とか云つた。
京都日記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かたむけて見返みかへるともなく見返みかへ途端とたんうつるは何物なにもの蓬頭亂面ほうとうらんめん青年せいねん車夫しやふなりおたか夜風よかぜにしみてかぶる/\とふるへて立止たちどまりつゝ此雪このゆきにては
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その代り私の家の客が俥を雇ひたいと云ふ場合には構内以外の俥夫しやふを呼ぶやうにしたこともあつた。さうした事からます/\構内俥夫等と私の家とは面白くなくなつた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
そしてお葉が狹い路次にさしかかる時に、折々びつこの年老いた俥夫しやふに會ふのであつた。
三十三の死 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)