“夜風”の読み方と例文
読み方割合
よかぜ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今まで蒸熱かった此一室ひとまへ冷たい夜風よかぜが、音もなく吹き込むと「夜風に当ると悪いでしょうよ、わたしは宜いからお閉めなさいよ、」
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
かたむけて見返みかへるともなく見返みかへ途端とたんうつるは何物なにもの蓬頭亂面ほうとうらんめん青年せいねん車夫しやふなりおたか夜風よかぜにしみてかぶる/\とふるへて立止たちどまりつゝ此雪このゆきにては
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
垣根かきねのきわにわっているみかんのが、黒々くろぐろとして、夜風よかぜわたるたび、つきひかりにちかちかと、がぬれるごとくえました。
夢のような昼と晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)