“夜中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よなか56.5%
やちゅう30.1%
やちゆう3.1%
よじゅう3.1%
やちう1.6%
よるじゅう1.0%
こゝのつ0.5%
ここのつ0.5%
やじゅう0.5%
よぢう0.5%
よぢゅう0.5%
よぢゆう0.5%
よる0.5%
よるぢう0.5%
よるぢゆう0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんでも夜中すぎになると、天子さまのおやすみになる紫宸殿のお屋根の上になんともれない気味くものがあります。
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
十歳を越えて夜中一人で、に行く事の出来なかったのは、その時代に育てられた人のの、敢て私ばかりと云うではあるまい。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
第二 毎日食餌三度り、分量し。夜中飮食せざるをもよしとす。食後少時間休息運動むべき
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
細いが床の間の上に乗せてあった。夫婦は夜中灯火けておく習慣がついているので、寝る時はいつでもを細目にして洋灯をここへ上げた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
に取次出來れば越前守申さるには夜中だ恐入存ずれど天下の一大事に付越前推參仕つて候何卒中納言樣へ御目通の儀願上奉る
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
僕たちが折角夜中かかつて摘みめた抒情の匂ひも高踏の花も散らされて仕舞ひます。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
「成程、さう聞けばわけのないことだ、夜中前に歸つて來るといふことにして、出かけてみようか」
「ここからほんの一里半足らず、敵を討っても夜中までには帰って来られます」
謙作はの女と島田の女でを寝室にれて往くのを知りながら睡ったふりをしていた。夜の明け方になって一夜中睡らずにいた謙作の手は、女の左の腕に往った。
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それでも夜中、わたくしは怖の嬉しいをののきが体に通ふのを待つて居るのでございます、おそろしさに髪が逆立つのを
バルタザアル (新字旧仮名) / アナトール・フランス(著)
ヂュリ いゝえ、母樣明日相應しい入用品程撰出しておきました。それゆゑ、にはお介意なう、乳母はお夜中使されませ。
夫婦夜中燈火けて習慣いてゐるので、はいつでも細目にして洋燈此所げた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その時の高等学校の生徒は今よりもよほど殺伐で粗野でした。私の知ったものに、夜中職人と喧嘩をして、相手の頭へ下駄で傷を負わせたのがありました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その夜中に、私は三つの長い間をおいてたゞ三つの物音——ミシ/\といふ跫音と瞬間的に繼續するいがむやうな犬のやうな騷音と太い人間の呻き聲を聞いたばかりであつた。
自分はへ這入つて寝床に就てからも夜中遠くの方で鳴いては止み、止んでは又鳴く小犬の声をば、これも夜中絶えては続く雨滴の音の中に聞いた……
花より雨に (新字旧仮名) / 永井荷風(著)