トップ
>
夜中
>
よじゅう
ふりがな文庫
“
夜中
(
よじゅう
)” の例文
細い
灯
(
ひ
)
が床の間の上に乗せてあった。夫婦は
夜中
(
よじゅう
)
灯火
(
あかり
)
を
点
(
つ
)
けておく習慣がついているので、寝る時はいつでも
心
(
しん
)
を細目にして
洋灯
(
ランプ
)
をここへ上げた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
下では
何時
(
いつ
)
頃婆さんが眠るものか、……それとも
夜中
(
よじゅう
)
ああやって、やはり坐り通して
明
(
あか
)
すのかも知れないが、
明
(
あく
)
る朝起きて下へ降りて見る頃には、きっといつもの様子で
老婆
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
楯井さんの家では麦を
夜中
(
よじゅう
)
かゝって煮る為めに、大きな鍋が少しばかり突込んだ薪の火にかけてあった。火は勢なくトロ/\と燃えていた。三人の子供は、もう寐静まっている。
惨事のあと
(新字新仮名)
/
素木しづ
(著)
これは
折角
(
せっかく
)
の
火炙
(
ひあぶ
)
りも何も、見そこなった
遺恨
(
いこん
)
だったかも知れない。さらにまた伝うる所によれば、悪魔はその時大歓喜のあまり、大きい書物に
化
(
ば
)
けながら、
夜中
(
よじゅう
)
刑場に飛んでいたと云う。
おぎん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夜中
(
よじゅう
)
、山はぼう/\と燃え
間島パルチザンの歌
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
▼ もっと見る
夜中
(
よじゅう
)
ごみ焼をしている人だちは、火影に顔をまっかに染めながら、長いレーキ(ごみさらい)で、火をつゝいたりごみをくべたりしていた。こんな所へ通りかゝると、楯井さんは
惨事のあと
(新字新仮名)
/
素木しづ
(著)
昨宵
(
ゆうべ
)
は
夜中
(
よじゅう
)
枕の上で、ばちばち云う響を聞いた。これは近所にクラパム・ジャンクションと云う
大停車場
(
おおステーション
)
のある
御蔭
(
おかげ
)
である。このジャンクションには一日のうちに、汽車が千いくつか集まってくる。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“夜中”の意味
《名詞》
夜の間。
(出典:Wiktionary)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“夜中”で始まる語句
夜中の太陽
夜中参
夜中近
夜中頃
夜中投函
夜中時分
夜中郵便