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『老婆』
ふりがな文庫
『
老婆
(
ろうば
)
』
老婆は眠っているようだ。茫然とした顔付をして人が好そうに見る。一日中古ぼけた長火鉢の傍に坐って身動きもしない。古い煤けた家で夜になると鼠が天井張を駆け廻る音が騒々しい。障子の目は暗く紙は赤ちゃけているが、道具というものはこの長火鉢の外に何も …
著者
小川未明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新天地」1908(明治41)年11月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約19分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
好
(
よさ
)
眠
(
ねむっ
)
行
(
いっ
)
何
(
なあ
)
明
(
あく
)
下
(
おり
)
切
(
きっ
)
貼
(
はっ
)
何
(
どう
)
喜
(
よろこば
)
戦
(
ふる
)
見
(
みる
)
帰
(
か
)
見
(
みえ
)
彼方
(
むこう
)
恍然
(
おっとり
)
斯様
(
こう
)
止
(
とま
)
何
(
な
)
夜中
(
よじゅう
)
持
(
もっ
)
飛
(
とば
)
上
(
あが
)
何
(
なに
)
何様
(
どんな
)
古箒
(
ふるほうき
)
婆
(
ばばあ
)
家
(
や
)
平常
(
へいぜい
)
探
(
たず
)
斯様
(
こんな
)
未
(
いまだ
)
漸々
(
だんだん
)
起
(
おこ
)
一々
(
いちいち
)
両眼
(
りょうめ
)
何
(
なん
)
借
(
かり
)
冷
(
つめ
)
尚
(
な
)
彼方
(
あちら
)
心
(
しん
)
悄然
(
しょんぼり
)
慄
(
ぞっ
)
憤怒
(
ふんど
)
折々
(
おりおり
)
擦
(
こす
)
擲
(
なぐ
)
明
(
あか
)
此様
(
こんな
)
毛布
(
ケット
)
済
(
すま
)
温
(
あたた
)
湿
(
ぬ
)
点
(
とも
)
町端
(
まちはずれ
)
白眼
(
はくがん
)
而
(
そ
)
膚
(
はだえ
)
臥
(
ね
)
茫然
(
ぼんやり
)
見詰
(
みつめ
)
面構
(
つらがまえ
)
一思
(
ひとおも
)
人通
(
ひとどおり
)
何
(
ど
)
何処
(
どこ
)
何時
(
いつ
)
偶々
(
たまたま
)
儘
(
まま
)
兎
(
と
)
其処
(
そこ
)
其様
(
そんな
)
勿論
(
もちろん
)
却
(
かえ
)
吊下
(
ぶらさが
)
否
(
いな
)
咽喉
(
のど
)
唐突
(
だしぬけ
)
四辺
(
あたり
)
埃
(
ほこり
)
室
(
へや
)
家
(
うち
)
寝衣
(
ねまき
)
対
(
むか
)
居
(
お
)
居堪
(
いたたま
)
引摺
(
ひきず
)
悪相
(
あくそう
)
戸外
(
そと
)
手拭
(
てぬぐい
)
抽出
(
ひきだし
)
指頭
(
ゆびさき
)
摘
(
つま
)
撫廻
(
なでまわ
)
昨夜
(
ゆうべ
)
晩方
(
ばんがた
)
曾
(
かつ
)
検
(
しら
)
此処
(
ここ
)