“古箒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるぼうき50.0%
ふるばうき25.0%
ふるほうき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「變なものがありますよ、——お勝手口に立てかけてあつたんですが、古箒ふるぼうき衣紋竹えもんだけを結へて、單衣を着せたのは、何んの禁呪まじなひでせう」
早起はやおきの女中ぢよちうがざぶ/\、さら/\と、はや、そのをはく。……けさうな古箒ふるばうきも、ると銀杏いてふかんざしをさした細腰さいえう風情ふぜいがある。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ただその方角は鬼門で歳破金神さいはこんじんに当っていると思ったことと、暗いランプの光りに照されて隅の煤けた柱に頭の磨り切れた古箒ふるほうきが下っていた。私は婆さんが、あの箒を見ているのかと思った。
老婆 (新字新仮名) / 小川未明(著)