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『十六夜』
ふりがな文庫
『
十六夜
(
いざよい
)
』
きのふは仲秋十五夜で、無事平安な例年にもめづらしい、一天澄渡つた明月であつた。その前夜のあの暴風雨をわすれたやうに、朝から晴れ/″\とした、お天氣模樣で、辻へ立つて日を禮したほどである。おそろしき大地震、大火の爲に、大都は半、阿鼻焦土となん …
著者
泉鏡太郎
著者
泉鏡花
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約17分(500文字/分)
朗読目安時間
約28分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
私
(
あつし
)
長
(
ながし
)
引掛
(
ひきかゝ
)
合
(
あひ
)
鏡
(
きやう
)
降
(
ぶ
)
潮
(
てう
)
萎
(
なや
)
競
(
かけ
)
通過
(
つうくわ
)
上
(
うへ
)
燥
(
さわ
)
薫
(
かをり
)
憑
(
つき
)
外
(
はづ
)
上
(
あ
)
早
(
ばや
)
大通
(
おほどほ
)
臭
(
にほ
)
屋
(
をく
)
前
(
まへ
)
借家
(
しやくか
)
地尻
(
ぢじり
)
男子
(
だんし
)
徒歩
(
てく
)
通
(
とほ
)
細腰
(
さいえう
)
唯
(
と
)
魍魎
(
まうりやう
)
爺
(
ぢい
)
大
(
おほ
)
達
(
たつ
)
方
(
はう
)
納
(
をさ
)
引傾
(
ひつかし
)
可恐
(
こは
)
紅
(
くれなゐ
)
女
(
をんな
)
厚情
(
こうじやう
)
急
(
きふ
)
薄
(
すゝき
)
危
(
あや
)
折
(
を
)
楊柳
(
やうりう
)
平
(
たひら
)
跳
(
をど
)
間
(
あひだ
)
刃
(
ば
)
冷
(
つめた
)
家
(
いへ
)
家中
(
うちぢう
)
光景
(
くわうけい
)
小
(
ちひ
)
値
(
あたひ
)
誂
(
あつらへ
)
僅
(
わづか
)
心
(
こゝろ
)
塵埃
(
ごみ
)
坊
(
ばう
)
壓
(
あつ
)
毛布
(
けつと
)
所
(
どころ
)
外被
(
ぐわいひ
)
荒
(
あ
)
石瓦
(
いしかはら
)
告
(
の
)
此
(
これ
)
同僚
(
どうれう
)
古家
(
ふるいへ
)
大風
(
おほかぜ
)
睡
(
ねむり
)
着替
(
きがへ
)
銀杏
(
ぎんなん
)
流言
(
りうげん
)
浸
(
つか
)
踊
(
をど
)
包
(
つゝ
)
淡
(
あは
)
割
(
わり
)
眞實
(
しんじつ
)
前
(
ぜん
)
削
(
けづ
)
拂
(
ぱら
)
一
(
いつ
)
眞
(
ま
)
慰
(
なぐ
)
澄
(
すみ
)
入
(
はひ
)
先刻
(
せんこく
)
果
(
は
)
居職
(
ゐじよく
)
縮
(
ちゞ
)
葉
(
ば
)
今日
(
けふ
)
覺
(
さ
)
本
(
ほん
)
何
(
なに
)
一荷
(
いつか
)
居
(
ゐ
)
燈
(
ともしび
)