“一荷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっか64.3%
ひとに21.4%
いつか14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紅き石竹せきちくや紫の桔梗ききょう一荷いっかかたげて売に来る、花売はなうりおやじの笠ののき旭日あさひの光かがやきて、乾きもあえぬ花の露あざやかに見らるるも嬉し。
銀座の朝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
女中ぢよちう一荷ひとに背負しよつてくれようとするところを、其處そこ急所きふしよだと消口けしぐちつたところから、ふたゝ猛然まうぜんとしてすゝのやうなけむり黒焦くろこげに舞上まひあがつた。うづおほきい。はゞひろい。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ねんねこをらしてきせて、あめかぜなか上野うへのがし、あとでした片手かたてさげの一荷いつかさへ、生命いのちあやふさにつちやつた。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)