“悄然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうぜん62.8%
しょんぼり16.2%
しよんぼり7.7%
せうぜん6.8%
しようぜん1.3%
しおしお0.9%
しょげ0.9%
しほしほ0.4%
しほ/\0.4%
しよ0.4%
しよげ0.4%
しを/\0.4%
すごすご0.4%
ひつそり0.4%
ぽつさり0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軽くねじあげてふたりをなわにしたところへ、歯ぎしりかみながら悄然と現われた顔がうしろに見えました。あば敬とその一党です。
右門捕物帖:30 闇男 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
偶々道に迷うて、旅人のこのまで踏み込んで、この物怖しの池のに来て見ると、こは不思議なことに年若い女が悄然んで
森の妖姫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
夜もすがら枕近くにありて悄然とせし老人二人のやう、何處やら寢顏に似た處のあるやうなるは、此娘の若しも父母にては無きか
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
悄然として浜辺に立つて居ると二人の貴人が其の前に現はれた。一人は大気のアシーナの女神で、一人は伝令神マアキュリーである。
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)
少年をこすりつゝ、悄然見廻した。でも左樣だが非常變動暫時ちて、めた心淋しいものはないのである。
「あんたはんが今ここへ来ておくれやしたんでは、私、どない言うてええかわかりまへん」と悄然としてふるえ声にいう。その眼は何ともいえない悲痛な色をして私を見ている。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「なかなかいでしょう」と小野さんは容易に悄然ない。藤尾に逢った時とは少々様子が違う。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
落されあの印籠は大恩ある人より紀念同樣に貰ひし品なれば失ひては濟難し然りながら忘れて立しが此方のちなれば是非もなしと悄然として立れたり扨其後二日て右の印籠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
近頃の所謂「外国語」は、その当時よりもずつと進歩してゐるのですから、私のやうな馬鹿な悄然げ方をしなくてもすむと思ひますが、原則として、芝居といふものは、観てみないとわからない。
日本の新劇 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
その一人の如きは丸で悄然かへつて居る。とぼ/\して足許も危な相に見える。
逆徒 (新字旧仮名) / 平出修(著)
力なげ首悄然と己れが膝に気勢のなきたさうなる眼を注ぎ居るに引き替へ、源太郎は小狗瞰下猛鷲の風に臨んで千尺の巌の上に立つ風情、腹に十分の強みを抱きて、背をも屈げねば肩をも歪めず
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
すぐ近い坂の上だといふ事で、風呂敷包を提げた儘、黄昏時の雨の霽間を源助の後にいて行つたが、何と挨拶したら可いものかと胸を痛めながら悄然と歩いてゐた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ランプもけぬ卯平小屋空氣悄然としてんだである。勘次してつては出來るだけぢる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
三足目つた。で、洪水したてるが一いてきな龜裂じてる。周圍蜀黍られたくはぼんやりとしてれも悄然つてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)