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悄然
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しおしお
ふりがな文庫
“
悄然
(
しおしお
)” の例文
「あんたはんが今ここへ来ておくれやしたんでは、私、どない言うてええかわかりまへん」と
悄然
(
しおしお
)
としてふるえ声にいう。その眼は何ともいえない悲痛な色をして私を見ている。
霜凍る宵
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
力なげ首
悄然
(
しおしお
)
と
己
(
おの
)
れが
膝
(
ひざ
)
に
気勢
(
いきおい
)
のなきたそうなる眼を
注
(
そそ
)
ぎ居るに引き替え、源太郎は
小狗
(
こいぬ
)
を
瞰下
(
みおろ
)
す
猛鷲
(
あらわし
)
の風に臨んで千尺の
巌
(
いわお
)
の上に立つ風情、腹に
十分
(
じゅうぶ
)
の強みを抱きて、背をも
屈
(
ま
)
げねば肩をも
歪
(
ゆが
)
めず
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
悄
漢検1級
部首:⼼
10画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“悄然”で始まる語句
悄然返