“十分”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
じゅうぶん24.2%
じふぶん21.2%
じっぷん18.2%
じゆうぶん15.2%
じつぷん6.1%
いっぱい3.0%
したたか3.0%
じふゞん3.0%
じゅうぶ3.0%
じゅっぷん3.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“十分”を含む作品のジャンル比率
産業 > 林業 > 林業(児童)100.0%
総記 > 団体 > 博物館100.0%
自然科学 > 地球科学・地学 > 地震学(児童)100.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しかし、一方いっぽうには、くさりかけた一山いくらのものでさえも、十分じゅうぶんにはたべられない人びとが大ぜいいるのに。
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
すべてのものを幽玄に化する一種の霊氛れいふんのなかに髣髴ほうふつとして、十分じゅうぶんの美を奥床おくゆかしくもほのめかしているに過ぎぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
旦那だんな十分じふぶんねんれて、途中とちうよくをつけて、他人たにんにはゆびもさゝせるな。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だい国立銀行こくりつぎんこう大黒だいこくえん十分じふぶんります。
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
その眉ひそみ、唇ふるいて、苦痛を忍びまぶたを閉じしが、十分じっぷん過ぎつと思うに、ふとまた明らかにみひらけり。
誓之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
のみならずからかいでもしなければ、活気にちた五体と頭脳を、いかに使用してしかるべきか十分じっぷんの休暇中てあまして困っている連中である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おほくの實例じつれいちようするも其最大そのさいだいなる場合ばあひでも十分じゆうぶんいち以下いかである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
餘震よしん恐怖きようふせるため、消防しようぼう十分じゆうぶん實力じつりよく發揮はつきすることが出來できなかつたとは
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
さく十四年じふよねん五月ごぐわつ二十三日にじふさんにち十一時じふいちじ十分じつぷん
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
たしか十分じつぷんおくれましたわね、ういへば、十時五十分じふじごじつぷんとかつてなすつたやうでした。——時間じかんかはつたのかもれません。」ときは、七三しちさんや、みゝかくしだと時間じかん間違まちがひはなからう。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
などとわめく。赫燿かくやくたる大蟹を篝火かがりびは分ったが、七分八分は値段ではない、の多少で、一貫はすなわち十分いっぱいの意味だそうである。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あすここそ頂上に相違ないと、余りの嬉しさに周章あわてたものか、吾輩は巌角いわかどから足踏み滑らして十分したたか向脛むこうずねを打った。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
それで十分じふゞんです、ちからかぎいてそれ愚論ぐろんならべつ仕方しかたいからな。けれどもたのしみります。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
はなは覺束おぼつかなく存候ぞんじさふらふ我等われら學校がくかう何時いつかはまこと詩人しゞんづることあらん。そのときまでは矢張やはり『ろ』で十分じふゞんかと存候ぞんじさふらふ
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
源太郎は小狗こいぬ瞰下みおろ猛鷲あらわしの風に臨んで千尺のいわおの上に立つ風情、腹に十分じゅうぶの強みを抱きて、背をもげねば肩をもゆがめず
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「すぐそこ、ほんの十分じゅっぷんかそこらだから、まっててね。お母さんの教え子の墓まいりなんだから。いっしょに、きてもいいけど」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)