十分じふゞん)” の例文
我等われら學校がくかう何時いつかはまこと詩人しゞんづることあらん。そのときまでは矢張やはり『ろ』で十分じふゞんかと存候ぞんじさふらふ
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
あしはこたまはゞしのぶがおか緑樹りよくじゆあさつゆ、寐間着ねまきのまゝにもたまふべし、螢名所ほたるめいしよ田畑たばたちかかり、たゞ天王寺てんわうじちかために、はあまりすくなからねど、はらふにかげ十分じふゞんなり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それで十分じふゞんです、ちからかぎいてそれ愚論ぐろんならべつ仕方しかたいからな。けれどもたのしみります。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)