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じふゞん
我等の
學校も
何時かは
眞の
詩人出づることあらん。その
時までは
矢張り『
日の
出を
見ろ』で
十分かと
存候。
足を
運び
給はゞ
忍ぶが
岡の
緑樹の
朝つゆ、
寐間着のまゝにも
踏み
給ふべし、
螢名所の
田畑も
近かり、
只天王寺の
近き
爲に、
蚊はあまり
少なからねど、
吹き
拂ふに
足る
風十分なり
それで
十分です、
力の
限り
書いて
其で
愚論なら
別に
仕方も
無いからな。けれども
樂は
有ります。