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十分
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じふぶん
ふりがな文庫
“
十分
(
じふぶん
)” の例文
と
如何
(
いか
)
なる
企
(
くはだて
)
か、
内證
(
ないしよう
)
の
筈
(
はず
)
と
故
(
わざ
)
と
打明
(
うちあ
)
けて
饒舌
(
しやべ
)
つて、
紅筆
(
べにふで
)
の
戀歌
(
こひうた
)
、
移香
(
うつりが
)
の
芬
(
ぷん
)
とする、
懷紙
(
ふところがみ
)
を
恭
(
うや/\
)
しく
擴
(
ひろ
)
げて
人々
(
ひと/″\
)
へ
思入
(
おもひいれ
)
十分
(
じふぶん
)
で
見
(
み
)
せびらかした。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第一
毎日
(
まいにち
)
六
時
(
じ
)
に
起
(
お
)
き、
寢衣
(
ねまき
)
を
着替
(
きか
)
へ、
蒲團
(
ふとん
)
の
塵
(
ちり
)
を
拂
(
はら
)
ひ、
寢間
(
ねま
)
其外
(
そのほか
)
居間
(
ゐま
)
を
掃除
(
さうじ
)
し、
身體
(
しんたい
)
を
十分
(
じふぶん
)
安靜
(
しづか
)
にして、
朝飯
(
あさはん
)
を
食
(
しよく
)
する
事
(
こと
)
。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
成程
(
なるほど
)
、
子分
(
こぶん
)
の
多人数
(
たにんず
)
在
(
あ
)
るのは
子槌
(
こづち
)
で、
夫
(
そ
)
れから
種々
(
いろ/\
)
の
宝
(
たから
)
を
振
(
ふ
)
り
出
(
だ
)
しますが、
兜町
(
かぶとちやう
)
のお
宅
(
たく
)
へ
往
(
い
)
つて見ると
子宝
(
こだから
)
の多い事。甲「
第
(
だい
)
一
国立銀行
(
こくりつぎんこう
)
で
大黒
(
だいこく
)
の
縁
(
えん
)
は
十分
(
じふぶん
)
に
在
(
あ
)
ります。 ...
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それもあつたかもしれないが、小劍には、おもしろをかしく書く、(書いてやらう、)といふ興味が多分にあり、しぜん、おもしろをかしく書く『腕』も
十分
(
じふぶん
)
にあつた。
「鱧の皮 他五篇」解説
(旧字旧仮名)
/
宇野浩二
(著)
ゆつくり起きても、手水を使つて、朝飯を食ふには、
十分
(
じふぶん
)
の時間があると思つた。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
固
(
もと
)
より
身
(
み
)
をやつす
色氣
(
いろけ
)
十分
(
じふぶん
)
の
男
(
をとこ
)
であるから、
道中笠
(
だうちうがさ
)
の
中
(
なか
)
ながら
目
(
め
)
やにのついた
顏
(
かほ
)
は、
茶店
(
ちやや
)
の
婆
(
ばゞあ
)
にも
覗
(
のぞ
)
かせたくない。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
緊乎
(
しつかり
)
と
手
(
て
)
を
取
(
と
)
る、と
急
(
きふ
)
に
樣子
(
やうす
)
が
變
(
かは
)
つて、
目
(
め
)
をしばたゝいたのが、
田舍
(
ゐなか
)
の
娘
(
むすめ
)
には、
十分
(
じふぶん
)
愁
(
うれひ
)
が
利
(
き
)
いたから、
惚拔
(
ほれぬ
)
いて
居
(
ゐ
)
る
男
(
をとこ
)
の
事
(
こと
)
、お
秋
(
あき
)
は
出來
(
でき
)
ぬ
中
(
うち
)
にも
考慮
(
しあん
)
して
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一議
(
いちぎ
)
に
及
(
およ
)
ばず、
旦那
(
だんな
)
以爲然
(
もつてしかりとした
)
が、
何分
(
なにぶん
)
大枚
(
たいまい
)
の
代物
(
しろもの
)
であるから、
分別
(
ふんべつ
)
隨一
(
ずゐいち
)
と
云
(
い
)
ふ
手代
(
てだい
)
が、
此
(
こ
)
の
使
(
つかひ
)
を
承
(
うけたまは
)
る。と
旦那
(
だんな
)
も
十分
(
じふぶん
)
念
(
ねん
)
を
入
(
い
)
れて、
途中
(
とちう
)
よく
氣
(
き
)
をつけて、
他人
(
たにん
)
には
指
(
ゆび
)
もさゝせるな。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
紅筆
(
べにふで
)
の
戀歌
(
こひか
)
、
移香
(
うつりが
)
の
芬
(
ぷん
)
とする
懷紙
(
くわいし
)
を
恭
(
うや/\
)
しく
擴
(
ひろ
)
げて、
人々
(
ひと/″\
)
へ
思入
(
おもひいれ
)
十分
(
じふぶん
)
に
見
(
み
)
せびらかした。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
十
常用漢字
小1
部首:⼗
2画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“十分”で始まる語句
十分間
十分一
十分許
十分遣
十分一税
十分十句