“一議”の読み方と例文
読み方割合
いちぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一議(いちぎ)に及ばず、草鞋(わらじ)を上げて、道を左へ片避(かたよ)けた、足の底へ、草の根が柔(やわらか)に、葉末(はずえ)は脛(はぎ)を隠したが、裾(すそ)を引く荊(いばら)もなく、天地(てんち)閑(かん)に、虫の羽音(はおと)も聞えぬ。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「一議(いちぎ)におよばず、貴意に委(まか)すといって来た。これでよかろう」
一議(いちぎ)に及(およ)ばず、旦那(だんな)以爲然(もつてしかりとした)が、何分(なにぶん)大枚(たいまい)の代物(しろもの)であるから、分別(ふんべつ)隨一(ずゐいち)と云(い)ふ手代(てだい)が、此(こ)の使(つかひ)を承(うけたまは)る。と旦那(だんな)も十分(じふぶん)念(ねん)を入(い)れて、途中(とちう)よく氣(き)をつけて、他人(たにん)には指(ゆび)もさゝせるな。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)