“片避”の読み方と例文
読み方割合
かたよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一議いちぎに及ばず、草鞋わらじを上げて、道を左へ片避かたよけた、足の底へ、草の根がやわらかに、葉末はずえはぎを隠したが、すそを引くいばらもなく、天地てんちかんに、虫の羽音はおとも聞えぬ。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しろじろと埃あげくる道の風やや片避かたよけて旅ごころあり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
泥濘ぬかるみは薄日の土囲どゐ片避かたよけて人影つかそのほつほつに
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)