“荊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いばら74.1%
けい11.1%
とげ7.4%
おどろ3.7%
うまら3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはあたかも燃ゆるいばらに似ていた。そしてこの燃えたつ盆地のまん中から、種子と日光とに酔った一羽の雲雀ひばりが舞い上がっていた。
けい州の某家の忰は元来が放埒無頼ほうらつぶらいの人間であった。ある時、裏畑に土塀どべいを築こうとすると、その前の夜の夢に一人の美人が枕もとに現われた。
いかに切り開いても切り開いても、幾重の荊棘と毒草とが重なり合つて行く手をとざし、動くことはます/\そのとげと毒とに傷害されることになつた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
ひかりの中につらつら御気色みけしきを見たてまつるに、あけをそそぎたる竜顔みおもてに、一二八おどろかみひざにかかるまで乱れ、白眼しろきまなこりあげ、あついきをくるしげにつがせ給ふ。
「道のべのうまらうれほ豆のからまる君をはかれか行かむ」(同・四三五二)も同じような場面だが、この豆蔓まめづるの方は間接に序詞を使って技巧的であるが、それでも
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)