“荊妻”の読み方と例文
読み方割合
けいさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荊妻けいさいと結婚したのは、古川緑波君がその『圓太郎馬車』を有楽座四月興行に上演した翌昭和十六年の、立秋後だった。
わが寄席青春録 (新字新仮名) / 正岡容(著)
死刑又は無期そのような大罪を犯すような事は、いたしません。京都監獄放免後八年間在京いたし荊妻けいさいと三越にも松屋にも行きました。盗みや万引した事はありません。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
「はああれか。あれはねわたしの妻子ですんだ。荊妻けいさい豚児とんじどもですよ」
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)