“けいさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掲載36.0%
蕙斎16.0%
奎斎12.0%
奎齋12.0%
荊妻12.0%
絅斎4.0%
惠齋4.0%
継妻4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現に、昨一九三四年の『ナツーアウィッセンシャフテン』第三十一号に、その飼育法しいくほうに関する記事が掲載けいさいされていたくらいである。
蛆の効用 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
○広重の『草筆画譜』といふものを見るに蕙斎けいさいの蕙斎略画式の斬新ざんしんなのには及ばないが、しかし一体によく出来て居る。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「五丁目の奎斎けいさい先生はいま帰りました。心の臓をえぐっているから即刻息が絶えたことだろうと言う見立てで」
尤も横町の奎齋けいさい先生に訊くと、——戀患ひや貧の病ひなんてのは、病氣ぢやないさうですね。
死刑又は無期そのような大罪を犯すような事は、いたしません。京都監獄放免後八年間在京いたし荊妻けいさいと三越にも松屋にも行きました。盗みや万引した事はありません。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
浅見絅斎けいさいが四尺の大刀をよこたえ、その刀身に「赤心報国」の四字をり、「予は足関東を踏まず、時ありて機をば、義兵を挙げて王室をたすくべし」と慷慨こうがい
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
山崎闇斎あんさいを見ずや、浅見絅斎けいさいを見ずや、竹内式部たけのうちしきぶを見ずや、山県大弐やまがただいにを見ずや、高山彦九郎を見ずや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「晩の御飯の後、急に皆んなが、氣分が惡いと言ひ出したんです、それでも一番達者な伊太郎が、這ふやうにして、追分の本道の惠齋けいさいさんを呼びに行きましたが」
種田は初婚の恋女房に先立たれてから三四年にして、継妻けいさい光子みつこを迎えた。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)