奎斎けいさい)” の例文
旧字:奎齋
「それが間違がありません。神樂坂の本田奎斎けいさい先生、——外科では江戸一番と言はれる方だ。その方がて言ふんだから、これは確かで」
「五丁目の奎斎けいさい先生はいま帰りました。心の臓をえぐっているから即刻息が絶えたことだろうと言う見立てで」
もっとも横町の奎斎けいさい先生に訊くと、——恋患いやひんの病なんてのは、病気じゃないそうですね、その証拠は、恋い焦れている相手に添わせてやると、厚紙を引っぺがすように治るんだって