“おどろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オドロ
語句割合
46.3%
30.5%
19.8%
1.6%
0.3%
荊棘0.3%
驚愕0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
色斯0.1%
0.1%
驚怖0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、子家鴨達あひるたちは、いままでたまごからんでいたときよりも、あたりがぐっとひろびろしているのをおどろいていました。すると母親ははおや
とにかくおどろいたのは金博士ばかりではない。全世界の全人間が愕いた。殊に最もひどい感動をうけたものは、各国参謀軍人であった。
丁度その途端、信一郎の肩を軽く軟打パットするものがあつた。彼はおどろいて、振り顧つた。そこに微笑する美しき瑠璃子夫人の顔があつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
男は彼女かれせがれの重太郎であった。其風采そのふうさいは母と同じく異体いていに見えたが、極めて無邪気らしい、小児こどものような可愛い顔であった。髪をおどろに被ったかしらって
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
おどろの髪をふり乱して、帯もしどけなく、片手に懐中ふところの児を抱き、片手を高くさし上げ、裸足はだしになつて駆け出した、駆け出したと見るや否や、疾風の勢を以て
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
鳥立とだち見よ荊棘おどろのかげの小雀こがらだに白鷹す形して飛ぶ
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
彼方かなた山背やまかげからぞろ/\とあらはれてたが、鐵車てつしやるやいな非常ひじやう驚愕おどろいて、奇聲きせいはなつて、むかふの深林しんりんなかへとせた。
さら驚愕おどろいたのは、船橋せんけう船長せんちやう後甲板こうかんぱん一等運轉手いつとううんてんしゆ二等運轉手にとううんてんしゆ三等運轉手さんとううんてんしゆ水夫すゐふ火夫くわふ見張番みはりばん一同いちどう顏色がんしよくうしなつて、船首甲板せんしゆかんぱんかたはしつてた。
ひかりの中につらつら御気色みけしきを見たてまつるに、あけをそそぎたる竜顔みおもてに、一二八おどろかみひざにかかるまで乱れ、白眼しろきまなこりあげ、あついきをくるしげにつがせ給ふ。
二五近衛院このゑのゐんゆづりましても、二六藐姑射はこややまたまはやしめさせ給ふを、思ひきや、二七麋鹿びろくのかよふ跡のみ見えて、まうでつかふる人もなき深山みやま二八おどろの下に神がくれ給はんとは。
おし開き立出たるは別人成ず彼の番頭ばんとうの久八なれば千太郎は大いにおどろかき置手早くうしろへかく素知そしらぬふりして居る側へ久八はひざ摺寄すりよせ是申し若旦那わかだんな暫時しばらくまち下さるべし如何にも御無念は御道理然共こゝせく時ならずさきより私し失禮しつれいながら主人の御容子ようす唯事たゞごとならずと心配しんぱいなしてふすまの彼方に殘らず始終しじう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
可成りおどろかされるじゃアありませんか。
坊さんの計算の時には二を掛けて行つておどろく程の速さで大きな数字になつて行つた。が、木虱の家族の増えるのは、十を掛けて行くのだから、其の増えるのはもつと/\早い。
「忽ち又人有り。数十の男婦を駆りて至る。鞭策べんさく甚だ苦。声をひとしうして呼号す。」賈はおどろいて目を醒ました。それからこの夢を人に語つた。けれども誰一人信ずるものはない。
鴉片 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
色斯おどろきてがり、かけって後くだる。曰く、山梁さんりょう雌雉しちよいかなよいかなと。子路これむかえば三たびはねひろげてつ。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
誰も彼も先に秀子と共におどろうと思い其の旨を申し込むけれど、秀子は充分に返事をせぬ。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
さして來掛きかゝるを近寄ちかよりればまがふ方なき千太郎成ければ是はと思ひし久八よりも千太郎は殊更ことさら驚怖おどろきしが頭巾づきん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)