“怖(おどろ)” の例文
押(おし)開き立出たるは別人成ず彼の番頭(ばんとう)の久八なれば千太郎は大いに怖(おどろ)き書(かき)置手早く後(うし)ろへ隱(かく)し素知(そし)らぬ振(ふり)して居る側へ久八は膝(ひざ)摺寄(すりよ)せ是申し若旦那(わかだんな)暫時(しばらく)お待(まち)下さるべし如何にも御無念は御道理然共爰(こゝ)は急(せく)時ならず曩(さき)より私し失禮(しつれい)ながら主人の御容子(ようす)唯事(たゞごと)ならずと心配(しんぱい)なして襖(ふすま)の彼方に殘らず始終(しじう)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)