“空怖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そらおそ85.7%
そらおそろ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全く、その通りで、たとい取崩しに成功してみたところで、やがてその身に報いきたとがを思えば、空怖そらおそろしいものがある。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あるのこと、うみひびきがつねよりまして、空怖そらおそろしくりとどろきましたので、人々ひとびとは、なにごとかこるのではなかろうかと不安ふあんにおののき、けるのをちました。
黒い旗物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そこにいるおチビまでが木剣など差して、なぐいさえおぼえれば、人間になれると思っているんだから空怖そらおそろしい。こんなのが沢山できたら、行く末なんで飯を喰うつもりか思いやられますぜ」
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)