“そらおそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空怖60.0%
空恐40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天下の何人たりと知るよしもない地異人乱ちいじんらんを、未然に知っているということのいかに空怖そらおそろしきものであるかを、さすがにここにいる面々とて、その眉目びもくなり五体なり、また
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小蝶鮫の魚汁ウハーに鱈か白子をそえてガツガツやらかし、口直しに魚饅頭か、鯰の肉の入ったパイを食うのだから、その健啖ぶりは他人ひとごとながら、まったく以って空怖そらおそろしくなる——こういった連中は
自分のひそかな念願が、思いもかけず早速さっそくかなうことになったので、わたしはうれしくもあれば空恐そらおそろしくもあった。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
が、一ぽうにかくうれしさがこみあぐると同時どうじに、他方たほうにはなにやら空恐そらおそろしいようなかんじがつよむねつのでした。