“他方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たほう37.5%
たはう25.0%
かたいっぽ12.5%
かたかた12.5%
わき12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、一ぽうにかくうれしさがこみあぐると同時どうじに、他方たほうにはなにやら空恐そらおそろしいようなかんじがつよむねつのでした。
カピューレット長者ちゃうじゃさきに、ヂュリエットおよ同族どうぞくもの多勢おほぜいぱうよりで、他方たはうよりきた賓客ひんきゃく男女なんにょおよびロミオ、マーキューシオー假裝者かさうしゃの一ぐんむかふる。
「人間に二通りある——一方の人はじりじり年をとる。他方かたいっぽの人は長い間若くていて急にドシンと陥没おっこちる」
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ゆえ一方かたかたの心が歓ぶ時には他方かたかたの心も共に歓び、一方かたかたの心が悲しむ時には他方かたかたの心も共に悲しみ、一方かたかたの心が楽しむ時には他方かたかたの心も共に楽み、一方かたかたの心が苦しむ時には他方かたかたの心も共に苦しみ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
杉田はむっとしたが、くだらんやつを相手にしてもと思って、他方わきを向いてしまった。実にしゃくにさわる、三十七のおれを冷やかす気が知れぬと思った。
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)