“長者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうじゃ68.6%
ちやうじや11.4%
ちょうしゃ11.4%
チヤウジヤ5.7%
ちゃうじゃ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百姓ひゃくしょうのおとうさんは、やはりいつまでも貧乏びんぼうで、あいかわらず長者ちょうじゃの田をたがやして、ねんじゅう休みなしに、かせいでいました。
たにしの出世 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
つる千年せんねんかめ萬年まんねん人間にんげん常住じやうぢういつも月夜つきよこめめしならんをねがかりにも無常むじやうくわんずるなかれとは大福だいふく長者ちやうじやるべきひと肝心かんじん肝要かんえうかなめいしかたつてうごかぬところなりとか
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ところを生れ得て恭謙きょうけんの君子、盛徳の長者ちょうしゃであるかのごとく構えるのだから、当人の苦しいにかかわらずはたから見ると大分だいぶおかしいのである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
長者チヤウジヤ大主ウフシユウと言ふ、仮装した人を先に立てゝ、その長男と伝へられてゐる親雲上ペイチン——実は、その地の豪族を示すものらしい——その他、をどりの人衆が、夫々わり宛てられた役目の服装をした
組踊り以前 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カピ長 えい、けんぢゃといふに。いあれを、モンタギューの長者ちゃうじゃめがをって、おれよがしにやいばりをる。