“長者貝”の読み方と例文
読み方割合
プレウロトマリア100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生きている長者貝プレウロトマリア! これが、博士を夢中にした。狂気したように、西側の断崖の方へ駆けて行ったが、それっきり帰って来なかった。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ヤロスラフスキー博士は、今日から二週間前の朝、この島の断崖の下に棲んでいる長者貝プレウロトマリアの採集に出かけたきり夜になっても帰って来ない。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
博士がジュラ紀の古鱈エロニクティスだと思っていたのは、じつは、この辺の海で無量に漁れる介党鱈すけとうだらで、石炭紀の長者貝プレウロトマリアだと信じていたのは千島琥珀こはく貝という Hawaiiaアワイイヤ の一種だったのでした。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)