“空恐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そらおそ50.0%
そらおそろ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
は、まれてなか予想よそうをしなかったほど、複雑ふくざつなのにあたまなやましました。そして、空恐そらおそろしさにふるえていました。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
空恐そらおそろしいやらで……その後、わたくしの受けました厳しいお調べや折檻せっかんなど、あなた様の艱難辛苦かんなんしんくに比べれば、物の数でもござりませぬ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
せめてもの慰藉なぐさめにしようと試みるのであったが、しかし何となくその身の行末空恐そらおそろしく、ああ人間もこうなってはもうおしまいだ。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
お沢 今さら、申上げますも、空恐そらおそろしうございます、空恐しう存じあげます。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)