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空怖
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そらおそ
ふりがな文庫
“
空怖
(
そらおそ
)” の例文
全く、その通りで、たとい取崩しに成功してみたところで、やがてその身に報い
来
(
きた
)
る
咎
(
とが
)
を思えば、
空怖
(
そらおそ
)
ろしいものがある。
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ある
夜
(
よ
)
のこと、
海
(
うみ
)
の
響
(
ひび
)
きが
常
(
つね
)
よりまして、
空怖
(
そらおそ
)
ろしく
鳴
(
な
)
りとどろきましたので、
人々
(
ひとびと
)
は、なにごとか
起
(
お
)
こるのではなかろうかと
不安
(
ふあん
)
におののき、
夜
(
よ
)
の
明
(
あ
)
けるのを
待
(
ま
)
ちました。
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
天下の何人たりと知るよしもない
地異人乱
(
ちいじんらん
)
を、未然に知っているということのいかに
空怖
(
そらおそ
)
ろしきものであるかを、さすがにここにいる面々とて、その
眉目
(
びもく
)
なり五体なり、また
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小蝶鮫の
魚汁
(
ウハー
)
に鱈か白子をそえてガツガツやらかし、口直しに魚饅頭か、鯰の肉の入ったパイを食うのだから、その健啖ぶりは
他人
(
ひと
)
ごとながら、まったく以って
空怖
(
そらおそ
)
ろしくなる——こういった連中は
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
睨み合っているのさえ
空怖
(
そらおそ
)
ろしい
悪戯
(
いたずら
)
であるのに、
業
(
ごう
)
の尽きない机竜之助という
盲目
(
めくら
)
が、あれが難物じゃ。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
木
(
き
)
の
芽
(
め
)
は、まだ
地
(
ち
)
の
上
(
うえ
)
に
産
(
う
)
まれてから、
幾日
(
いくにち
)
もたたないので、ものを
見
(
み
)
てもまぶしくてしかたがないほどでありましたから、こう、
風
(
かぜ
)
におしゃべりをされると、ただ
空怖
(
そらおそ
)
ろしいような
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
怖
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“空”で始まる語句
空
空地
空虚
空想
空洞
空腹
空家
空気
空嘯
空手